検査についてInspection

むし歯や歯周病の原因を、正しく審査、診断することから予防の第一歩が始まります。
当院では、最初に虫歯や歯周病の原因を調べるための検査をおこないます。

レントゲン検査

レントゲン検査

口腔内の状態を調べる基本的な検査です。小さなフイルムを用いて、X線撮影をおこないます。

口腔内写真撮影

口腔内写真撮影

歯ぐきや歯の状態を確認するためにおこなう検査です。口腔内を写す専用のカメラを用いて、お口の中を撮影します。

歯周ポケット検査

歯周ポケット検査

歯周病の進行度を調べる検査です。専用の器具を用いてポケットの深さを調べます。

唾液検査

唾液検査

虫歯の原因を調べる検査です。この検査は、むし歯の原因となる4つの項目について調べます。

唾液検査について

だ液検査は現状の虫歯のリスクを調べる検査です。
検査結果は、今後の改善策について活用することが出来ます。検査は約20分程度で、以下の4つの項目についてお調べします。

むし歯の原因菌

むし歯の原因菌を調べます

むしの原因となるミュータンス菌は、歯の表面に吸着し、酸を出して歯を溶かします。この菌は両親から感染し、3歳までに定着します。

いったん定着すると、その菌数は減らすことが出来なくなりますので、定着までに予防をすることが大切です。家族単位で検査をおこない、家族全体で対策をおこなうことが重要となります。また、出産予定の方も、赤ちゃんへのむし歯予防策となります。

乳酸菌の数

乳酸菌の数を調べます

乳酸菌は、口腔内を酸性にすることで、むし歯菌であるミュータンス菌の活動を助けます。この乳酸菌はミュータンス菌のように歯の表面に吸着しませんが、虫歯の穴や、被せ物(金属)に段差があると、乳酸菌が多く増殖します。よって、むし歯の穴を治すことや、合わない被せ物を交換することで、乳酸菌は減少させることが出来ます。

5分間の唾液量

5分間の唾液量を調べます

唾液は口の中を洗い流し、むし歯になりにくい環境を作ります。唾液量も個人差がありますので、唾液が少ないと虫歯のリスクが高まったり、中和能力(緩衝能)が下がる傾向にあります。

唾液の中和能力

唾液の中和能力を調べます

唾液には、むし歯菌が出す酸を中和するはたらきがあります。このだ液の中和能力(緩衝能)にも個人差があり、もとに戻す力の弱い方は、むし歯になりやすいと言えます。

唾液検査の結果報告について

だ液検査と食事調査表を組み合わせて、虫歯のリスクを評価します。
検査結果は、現状のリスクを表しているだけでなく、将来どれくらい虫歯になりやすいのかを予想することができます。
結果を検討し、改善することで、将来の虫歯のリスクを下げることが出来ます。

カリオグラム

カリオグラム

カリオグラムは、検査結果の10項目を入力し、1年後に虫歯をさける確率を割り出します。この方の結果は、虫歯を避ける確率が61%という結果になりました。100点満点のテストで61点をとったと思って頂けるとよいかも知れません。

右の数値を改善させることで、将来どのようにすればよいのか、それぞれ患者さんに合わせたシュミレーションをおこなうことが出来ます。

う蝕レーダーチャート

う蝕レーダーチャート

う蝕レーダーチャートは、検査結果の8項目を入力し、虫歯になりやすさをグラフ化したものです。下の表は、10歳と15歳時におこなった検査を記入したものです。

10歳時(赤線)より15歳(青線)の方が大きくなっている事が分かります。これは、ホームケアとメインテナンスによって虫歯のリスクが下がり、お口の状態が良い方向に向かっていることを示しています。

※当院では、このグラフを一覧表にして、患者さんの状態をお知らせしております。

歯周組織検査でわかること

歯周病検査は、レントゲンや専用の器具を用いておこないます。
歯周組織と呼ばれる歯ぐき・骨・歯根膜の状態を調べ、歯周病が進行している状態なのか、あるいは落ち着いている状態なのか調べることが出来ます。

歯周病の状態

歯周病の状態を調べます

歯ぐきが腫れたり、血が出ることがありますが、これは歯周病(あるいは歯肉炎)が進行している状態を示します。歯周病(歯肉炎)が厄介なのは、痛みなどの自覚症状がほとんどないことです。何か歯がグラグラする?と気づいた時には、もうすでに手遅れということもあります。

歯周病も早期に見つけて、定期的にケアを受けることで、歯周病の進行を最小限におさえることが出来ます。

歯周病の重症度

歯周病の重症度を調べます

歯ぐきの炎症を何度も繰り返すことで、歯を支えている骨がどんどん壊されます。これが歯周病という病気です。

日本人の35歳の約80%以上の方が歯周病になっていることが報告されていることから、当院へ来院される30歳以上の方は、すでに歯周病になっている可能性が高いといえます。

正常な歯と歯ぐきの境目は約2~3mmですが、歯周病になっている方は、4mm、5mm、6mm以上と、高い数値が計測されます。この歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)は、歯ブラシでは届きませんので、プロフェッショナルケアが必要となります。

ホームケアについて

ホームケアの大切さ

ホームケアの大切さ

もし患者さんが、年に4回(3ヶ月ごと)にメインテナンスを受けて頂いたとしても、1年365日ある中で、歯科医院が関与できるのは、わずか4日でしかありません。メインテナンスでチェックを受け、その後ホームケアをしっかりおこなって頂くことが、いかに重要であるか、お分かりいただけると思います。

ホームケアとプロフェショナルケア

ホームケアとプロフェショナルケア

歯の歯肉より上の部分はご自宅での歯みがき(ホームケア)でもきれいにすることができますが、歯周ポケットの中、つまり歯肉に隠された部分は、歯科医院での治療(プロフェッショナルケア)でしかきれいにすることができません。患者様と歯科医院が協力し、ホームケアとプロフェッショナルケア両方を充実させることが必要になります。

メインテナンスについて

メインテナンスは、患者さんに合わせた状態で予防を提案します。

例えば、リスクが低く、生活習慣の改善(歯ブラシ・フロス)だけで良い方は、3か月~6ヶ月に1回ホームケアのチェックと、口腔内の清掃をおこないます。リスクが中程度で、若干虫歯や歯周病のある方は、3か月に1回来院して頂き、ホームケアの確認と、病気がないか早期発見のチェックをおこないます。

虫歯や歯周病の状態が深刻な方は、1か月あるいは2か月に1回来院して頂き、状態を注意深く観察します。

メインテナンスの意義

メインテナンスの意義

治療が終了すると、お口は安定した健康ステージに入ります。この健康な状態を保ちながら、再び治療を繰り返す危険ゾーンに入らないためにおこなうのがメインテナンスの意義になります。

年齢に合わせた虫歯のリスク管理

年齢に合わせた虫歯のリスク管理

20歳までは、虫歯のリスクが比較的高いため、慎重な管理をおこないます。20歳を超えると、リスクは下がりますので、患者さんの状態に合わせた管理をおこないます。また、50歳以上となると再びリスクが高くなるため、20歳以下と同じく慎重な管理が必要となります。

年齢にあわせた歯周病のリスク管理

年齢にあわせた歯周病のリスク管理

歯周病は、患者さんの状態によって管理方法が異なります。歯ぐきの状態や年齢に応じて、治療内容を変えながら、安定した状態を保つよう管理をおこないます。

わたしたちが目指すもの

わたしたちが目指すもの

われわれの目的は、メインテナンスを続けることで、健康な歯を多く残すことです。

メインテナンスは50代より大きな差が出始めます。これは50代から始めれば良いという意味ではなく、早く始めれば、始めるほどその効果が出ます。

人生のクライマックスともいえる大切な時期に、お口の中が健康になることは、大きな意味を持つこととなります。